2011年5月21日土曜日

フィッチ、ハンガリーの信用格付け?段階引き下げ

 【ロンドン】英系格付け会社のフィッチ?レーティングスは23日、ハンガリーの信用格付けを1段階引き下げ、ジャンク債等級のわずか1段階上の「BBB-」とした。さらに、同国の新政権が信頼できる中期的財政緊縮政策を実行しない場合には、さらなる引き下げの可能性もあると警告した。

 ハンガリー議会は同日、2011年度予算案を可決した。財政赤字の対GDP(国内総生産)比を今年の3.8%から2.94%に引き下げることを目指す。フィッチのこの日の格下げにより、主要格付け会社3社の同国国債に対する格付けはすべて、投資適格級として最低段階に引き下げられたことになる。

 フィッチのソブリン債部門の欧州新興国担当責任者、エド?パーカー氏は、「ハンガリーの格下げは中期的な財政状況の本質的な悪化を反映するもので、公的債務の水準が比較的高い上、国内銀行の外貨建て債務が比較的高い水準にあることも、同国が負の衝撃に弱い理由だ」と説明した。

 フィッチはハンガリーの長期外貨建て格付けを1段階引き下げ、「BBB-(マイナス)」とした。見通しは「ネガティブ(弱含み)」で据え置いた。

 米格付け会社のムーディーズ?インベスターズ?サービスは今月上旬にハンガリーの格付けを2段階引き下げ「Baa3」とした。同社は、同国の中長期的な財政安定をめぐる懸念が強まるとともに、他の大半の諸国と比較して「外的要因に対する脆弱さ」が強まっていると指摘した。

 同国の個人が300億ユーロを上回るスイスフラン建て住宅ローンを借りていることも同国を為替レートのリスクにさらしている。

 ハンガリーは来年、欧州連合(EU)ならびに国際通貨基金(IMF)に融資を返済する必要があることから、格付けがさらに引き下げられ投資適格等級を下回ることになれば、一段と厳しい立場に追い込まれる。主要格付け会社3社全部が同国の見通しを「ネガティブ」としていることから、その可能性は高い。今回の世界の経済危機後、ハンガリーはユーロ圏加盟国のなかで最初にEUとIMFからも金融支援を取り付けた。

  フィッチは記者発表で、「同国政府の財政状況のため、市場の信頼感維持は必須だが、同国民の預金が緩衝材となっている」との見方を示した。

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トピックス:欧州ソブリン危機


引用元:Perfect World rmt